関ジャニ∞新曲「応答セヨ」のカップリングStreet Bluesを褒め称える

11月15日発売「応答セヨ」は入手されましたでしょうか。関ジャニ∞40枚目のシングル(めでたい!)、初回限定盤、通常盤、エイト限定盤の3種類が発売されましたが、本日は通常盤にのみ収録のStreet Bluesについて、です。というのも、Street BluesをiPhoneに取り込んだその日から、1曲リピートが止まらないからです。聞くたびに好きが溢れてくるからです。気持ち悪いですか、いいよね、おたくだもん。何がこんなに良いのか、書いておきますね。毎度のことながら「安田章大は天才!」って話ばっかりなんですけど、ヤスくんにはゲロ甘対応なので温かい目で見ていただけると幸いです。

 

まず、なにがいいかっていうと、今までにないくらい関ジャニ∞が大人です。キャンドル揺れるバーカウンターで初対面もしくはそれに近い女の人を口説く歌、だと思っています。関ジャニ∞がお得意な「情けないけど君がすき!」っていうような雰囲気は微塵も感じさせません。作詞を担当されているSHITAKAさんからの過去提供曲はどちらかというとクールなものやセクシーなものが多いですが(アダムとイヴとかSorrySorryLoveとか)、主人公が相手をコントロールできる男性というのはStreet Bluesが初めてではないでしょうか。

甘いセリフと甘い吐息で君を酔わせて

呆れるほどに俺だけを好きにさせてもいいよね?

 私が思わずキュンとしてしまう歌詞なのですが、「呆れるほどに俺だけを好きにさせる」ことができる男性が描かれています。好きだっていうのでも、好きになってもらうのでもなく、好きにさせることのできる男性。経験と実績が自信となって現れているタイプは、クリスマスに時計が遅れてわっちゃーー!みたいな慌ただしさとは無縁です。*1そもそも、好きにさせる気はあるけれど、恋愛を始める気はあるんでしょうか。毎晩カウンターで甘い台詞を吐いている可能性もあるのではと思ってしまう。しかし、チャラさは全くないのです。甘い夜は嗜みであり、大人な証拠です。きっとお金も持ってる。誰も不幸にはしない塩梅でさらっと生きているところが憎い。というのは、私の解釈というか想像なのですが、グラスや時計といったアイテムも効果的に使われており、男女の関係とは裏腹に情景と歌詞がとても上品に仕上がっています。

 

歌割りもとても良いです。安田丸山大倉の3名、いわゆる大山田のまろやかで甘いボーカルは曲の雰囲気を見事に作り出しています。Instagramのフィルターみたい。この3人の歌い方で、この曲をどう見せたいかがとてもわかりやすくなっていると思います。そのあとの横山さんは少し苦しそうで切なくてとても色気があります。亮ちゃんの強引なボーカルもセクシー。そして、すばるでハッと耳を奪われます。渋谷すばるという人の歌は本当に華があって、どんな曲にも埋もれないのですごい。しっかりと渋谷すばるの歌になっているからこそ、どういった表情で歌うのかとても興味が湧きます。ヒナちゃんもいつもより吐息混じりでキュンとさせられます。ヒナちゃんってこういうジャズっぽいスイングの曲、好きそうだし得意そうですね。すばるとの渇いた花のセッションもとても良かったし、これからもこういうのやってほしい。
一人一人が順番に歌いつつ、しっかり広がるコーラスが重ねられているのは、個性的なボーカリストであり歌えるジャニーズである関ジャニ∞の良さがでるシンプルな構成だなと思います。

 

最後に、これは安田担の贔屓目だと思ってもらって結構なのですが、とにかく、安田章大の歌唱がすごい。先ほど自分で言ったInstargramのフィルターという表現がなんだかしっくりきてるのですが、そもそもヤスくんはフィルターをかけるのがとにかくうまいのです。クリエイティブに関しては意外なほど冷静で計算をしているようですが、表現は憑依型で、空気をつくる力が抜きん出ています。そこに確かな技術力がついて、より自由になっているようにみえます。昨今のヤスくんはその技術を遺憾無く発揮しており、Street Bluesも例外ではありません。例えば最後の「瞳をあわせた」のビブラート。心地よい大きさ、均等な幅はヤスくんと瞳を合わせた錯覚に陥らせるし、ちょうどいい絞り方・広げ方は曲の余韻を残し、物語性をグッと広げています。とにかく歌が上手いといってしまえばそれまでですが、癖を削りながらも耳に残る歌はなかなか歌えるものではないと思います。歌い出しの「甘いセリフ」の「甘い」の入り方も、リズムをたてつつ、嫌味な感じではない。そもそもスイングを歌うのってとても難しく、得意不得意があるものだと思います。こういう曲ってただでさえ優しく芯のない歌い方になってしまいそうですが、ヤスくんはきちんとリズムがはまっているのでとても心地よく聞くことができます。反対に最後の「愛の魔法」の「愛の」は包み込む感じで主張や余計なひっかかりがない。どんなに歌詞や曲の雰囲気が良くても、違和感や過剰な演出があっては魅力は半減してしまいます。そのバランスがとても優秀なのです。さらに、おかずとしてめっちゃ綺麗な裏声とちょっと苦しそうにのどをしめるところもとても良い。一音も手をぬいてなくて、全てに意味があるような歌になっているなぁと思います。

そんな安田章大の歌をはじまりと終わりにもってきたこと。安田担としてとても誇らしいです。「よくわかってんじゃん!」とプロデューサー?の肩をバンバンしつつ、拝みながら泣きたいんですけど(感情が複雑)、とにかく、とても嬉しいです。しみじみと良さを噛み締めています。何回聞いても想像を上回る安田章大の歌がひろがっており、私の大好きな「できる子安田くん」を存分に味わうことができます。ヤスくんが一番"おいしい"曲で、才能と技術をバッキバキに披露してくれること、これ以上幸せなことはないな、と思います。ヤスくんに関してはこれ以上幸せなことはないなとよく思っているので、ほんと、安田担でよかったです。

 

そんなStreet Bluesは「応答セヨ」の通常盤にはいっているので、まだの方はぜひ聞いてみてくださいね。

最後に、願いは1つ。関ジャニ∞はこれをライブでやってください!以上!

*1:キミへのキャロルも大好きです。かわいい!