ジャニーズ楽曲大賞2018解剖 上位曲の得票結果をのぞいてみる

初めて真面目にジャニーズ楽曲大賞の数字をみてみました。ジャニーズ楽曲大賞は、あらゆるランキングがcsvで落とせるという神仕様で、いくらでもしゃぶりつくせるポテンシャルをもっているのです。

あんまり詳しい分析とか、マイニングとかはできないので、単純にどういう人たちが参加していて、どういう風に投票しているのかなぁっていうのを少しまとめました。

言葉の使い方がおかしかったり、数字が間違ったりしている可能性がありますが、薄目でみてもらえると助かります。明らかにおかしいところはご指摘ください。

 

ジャニーズ楽曲大賞とは?

2006年から毎年開催されている、ジャニーズファンによるジャニーズファンのための投票イベント(非公式)。参加者は2万人を超える。詳細は公式HPをご確認ください。

ジャニーズ楽曲大賞2018

 

 

参加層

ジャニーズ楽曲大賞Twitterで行われるイベントですし、ファンクラブ会員数や一般的な知名度と、楽曲大賞に参加しているファンの数が必ずしも比例するわけではないです。だからこそコアな楽曲がランクインしたりして面白かったりするのだけど、どういったファンが参加しているかによってランキングも微妙に変わってくると思うので、まずはここを抑えたい。投票するときに入力する担当を集計したものなのかな。ざっくりと、こんな感じ。

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ジャニーズ楽曲大賞 参加人数

まずもって、参加人数の多さにビビります。担当無記名の人はここに入ってきていないと思うので、実際はもう少し多そうです。とにかく、アリーナサイズの会場は余裕でうまるくらいの人数。念のためだけど、ファンの数ではなく楽曲大賞への参加数なのでご注意を。

各グループの割合はこちら。

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ジャニーズ楽曲大賞 参加人数割合

参加者の層はランキングにも影響してくるので、単純にこの割合=楽曲大賞ランキングへの影響度と思ってもいいんじゃないかな、と思います。公式ファンクラブ会員数が大阪の人口を超える嵐担の割合が必ずしも大きくないところが面白いところです。あとHey!Say!JUMP担は楽曲大賞がすき。そして、見逃せないのがJr.担の多さ。ジャニーズJr.は自分たち名義の曲をもたないので、投票先は自ずと「自担以外」になります。一番幅広い楽曲を聞いている層ともいえるはず。浮動票っぽいのもここですね。

参加人数前年比はこちら。

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ジャニーズ楽曲大賞 参加人数前年比

前年より増加しているところに色をつけてみました。分母によって1人の重さが変わってくるので、あまり細かい数字に囚われるのは意味がないかと思います。へぇ、こんな感じかぁ、ふむふむ、と思ってみてください。今年はKing & Princeがデビューしたので、去年のJr.担はキンプリへ流れた(=jr.担の数が減った)のかな?と思ったけど、Jr.担の数はばっちり増えていたので、そういうわけではなさそうです。Jr.担は毎年確実に増えており、2017年からHey!Say!JUMPを抜き、1番多い層になっています。

ちなみに2年前比はこんな感じ。

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ジャニーズ楽曲大賞 参加人数2年前比

 我が軍関ジャニ∞がじわじわと参加人数を減らしているものやや気になるけれど、まぁそういうこともあるでしょう。

 

参加層がなんとなくわかったところで、楽曲大賞ランキングの中身を見ていきます。

 

楽曲大賞1位「シンデレラガール / King & Prince」 の強さ

今年の楽曲大賞文句なしの1位はキンプリのシンデレラガールでした。得票数31,440ptは全328,836ptの9.6%を占めます。2位の「ここに / 関ジャニ∞」とはダブルスコアです。ここに も得票率は4.1%あり、数字としては十分だからこそ、余計にシンデレラガールが突出しているのを感じます。ダブルスコアは2014年1位の「ウィークエンダー / Hey!Say!JUMP」以来。ウィークエンダーも9%近い得票率であったけれど、それを上回る結果となりました。これを圧倒的と言わず、なんと言いいましょうか。ちなみに2017年1位の「背中越しのチャンス / 亀と山P」は4.6%、「NOROSHI / 関ジャニ∞」は4.4%の得票率です。

 

他担からの得票率

シンデレラガールは他担(King & Prince以外を担当とするファン)からの高い票を得ました。他担からの得票率は上位5曲で明確な特徴が出たので紹介します。

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セグメント別得票率

青色が自担(そのグループのファン)からの投票、赤と黄色がそれ以外からの投票。赤色の他担はデビュー組の担当による票です。

シンデレラガールは7割が自担以外からの投票です。またJr.担よりも、デビュー組担当からの投票が上回っています。同じキンプリでも2ndシングルのMemorial(15位 4363pt)は自担以外からの投票は26.3%であり、割合は逆転。シンデレラガールはデビューシングルであったため、多くのジャニーズファンが気にかけたことが大きく影響していそうです。注目度が高い曲が良曲って最高の状況。個人的にはシンデレラガールは本当によく聞いたなぁという印象があります。いや、わたしはそもそもCDを買ったんですけど、それ以前にとにかくテレビでよく聞いた。売上が立ったから音楽番組によく出たのか、5月に発売して年末までありとあらゆる番組で歌われていました。回を重ねるごとに衣装が豪華になっていったのは夢があったな……。カウコンテレビ放送のオープニングもシンデレラガールだったし、本当に2018年を象徴する曲でした。

同じように自担以外デビュー組の票を集めたのは「カラクリだらけのテンダネス / Sexy Zone」です。中島健人くん主演のドラマ主題歌ですね。常々、セクゾはジャニヲタ受けがいいと思っているので、この得票にも納得です。

「逆転ラバーズ / KEN☆Tackey」は自担以外の中でも特にJr.担から票を集めています。人数のところでも触れましたが、今、一番ランキングへの影響力を持つ層がJr.担です。ここを掴めるのは大きい。KEN☆TackeyはJr.がたくさん出演している滝沢歌舞伎きっかけのユニットであることからも、Jr.担には馴染みが深かったのかなと思います。

反対に、「ここに / 関ジャニ∞」と「BANGER NIGHT / Hey!Say!JUMP」は自担得票率が高いです。この二組はそもそも参加数も多いため、いかに自グループの中で曲が割れないか、が肝になりそうです。今回関ジャニ∞は曲数が少なかったのですが(詳しくは後述)、Hey!Say!JUMPは38曲もある中で票を固められたというのは、それだけパワーがある曲なのかなと思います。

 

ちなみに2018年、2017年は楽曲大賞の他担票ランキングとJr.ランキングは似たような傾向が出ていました。1位はすべて同じ。

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2018年 上位5曲

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2017年 上位5曲

一方で、2016年は上位曲にも結構差がありました。

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2016年 上位5曲

おそらく、参加人数の多い関ジャニ∞、Hey!Say!JUMPのランキング影響力が今よりも高かったから、そして相対的にJr.担の影響力が今より低かったからだと思います。Jr.担の票はすべて他担票に含まれるので、Jr.担が多くなればなるほど、他担票ランキングと似通ってくるはず。2016年時点では、関ジャニ∞担の参加人数とJr.担の参加人数はほぼ同じですが、2018年は倍以上差があります。だからこそ、この3つのランキングにあまり差がなくなってきたのではないでしょうか。また、関ジャニ∞と同じくらいの参加人数である嵐が上位にランクインしてこないのは、票が割れているからだと考えられます。


票が割れる

票が割れるお話も少し。

2018年、関ジャニ∞のリリース曲(楽曲大賞の対象曲)は5曲しかありませんでした。関ジャニ∞担が関ジャニ∞の曲にいれたポイント20,625pt。これを5曲で割るのですから、まぁそりゃ割れない(分散しない)わけです。そりゃそうだ。

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2018年 関ジャニ∞担ランキング10位

右は関ジャニ∞担が投票した全ポイント数に対する各曲の累積ポイント数です。上位4曲で全体の7割弱のポイント数を占めています。ポイント数の7割弱が4曲に固まっている、ということです。

一方で、2017年は、1位のTokyoHolicも得票率が12%ほどしかない上に、ポイント数の7割弱は9曲に散らばっています。

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2017年 関ジャニ∞担ランキング10位

2017年は、アルバムJAMがリリースされ、まさに「粒ぞろい」の年でした。TokyoHolicは楽曲部門全体では9位。他担票の割合は23%でした。ちなみにこの年の他担票ランキングの関ジャニ∞の中で一番順位が上なのは「今」です。2018年関ジャニ∞担ランキングで2位の「All you need is laugh」も他担票ランキングでは関ジャニ∞の楽曲中4位(下から2番目)です。TokyoHolic、All you need is laughどちらもメンバー作詞作曲であり、ファン内では人気が高いものの、いまいち外には知られていない、と言えます。どちらもアルバム曲なので仕方ないといえば仕方ないのですが、ちょっと勿体無いなぁと思ってしまいます。関ジャニ∞楽曲でメンバー作詞作曲はとても珍しいというわけではないので、楽曲自体が評価されている傾向が強いと思われます。しっかりランキング上位にくるのは、その楽曲が優れているからこそ。錦戸亮安田章大関ジャニ∞最強クリエイターが織りなす音楽がシングルカットされ、世に広く聞かれる日が来ることを願ってやみません。

 

少し話がずれました。

 

それでは2016年はどうでしょうか。2016年の関ジャニ∞対象楽曲数は15曲。渋谷すばるのソロアルバムをあわせると23曲ありました。

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2016年 関ジャニ∞担ランキング10位

対象楽曲数だけでいえば2017年と同じくらいと同じくらいでしたが、票の分散の仕方は2017年よりゆるやかです。1位のNOROSHIの得票率は24%とわりと高め。

2016年と2017年との違いは「アルバムが出たかどうか」です。2016年は楽曲数こそあれ、オリジナルアルバムはリリースされませんでした。初回・通常を全て買わないと全曲コンプリートできないカップリング曲と、1枚で大半の曲を聞けるアルバム曲とでは、同じファン内でもリーチした数が違います。だからこそ2016年は票が割れにくかったとも言えるのではないでしょうか。もちろんそんな中でもNOROSHIはゴリゴリにかっこよく強い曲だったので(とにかく和×バンドのパフォーマンスが最高でしたね…)、楽曲大賞1位にランクインしたのだとは思いますが、NOROSHIの発売が2017年だったらまた違った結果になっていたかもしれません。ちなみに2位のBlack of Nightはメンバー(安田章大)作詞作曲です。ほら、やっぱりいい曲だから上位ランクインしてるじゃん。。。

 


ちなみにセクシーたちはどうだったか

個人的にハマったSexy Zoneの担当ランキングはこんな感じ。

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2018年 Sexy Zone担ランキング10位

見事に割れてますね!!!楽曲対象の発表を見ながら「え?もうこの曲発表されたの?こんなに順位が下なの?」とちょこちょこ驚いたのだけど、票が分散した様が数字にもあらわれているようです。それだけ良曲に恵まれていたということですね。ただ、カラクリだらけのテンダネスとPEACH!には明確な差があるので、カラクリだらけのテンダネスの強さは伺い知ることができます。

 

最後に

ざっと見ていた感じや肌感覚と相違はありませんでした。とはいえ、明確な数字をまじめに見たのは初めてで、それは結構おもしろかったです。範囲を広げたり、分析をクロスオーバーさせたり、コメントをテキストマイニングしたりすれば、もっといろんなことが見えてきたりするんだろうなぁ。いつまででも遊べる最高のおもちゃ。。。まぁでもいったんはここまで。あとは他の人の分析を楽しみたいと思います。

今年はいっぱいジャニーズの曲を聞いて、もっと楽曲大賞を味わいたいです。毎年言ってるけど今年こそ!

 

私が投票したのはこちら。1〜3位、すべて楽曲大賞通りのものを選び、とても大衆的でした。

 

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