安田章大さまへ
拝啓
青葉若葉の好季節、ヤスくんはいかがお過ごしですか。平成も軽やかにジャンプし、令和という新時代を迎えましたね。
先日の雑誌インタビューをみましたよ。「令和の抱負」という凡庸な質問に対して、ヤスくんはこう答えていましたね。
「トラックを引きたい」
我が目を疑うとはこういうことかと思いました。他のメンバーが、定型の、悪くいうとありきたりな所信を表明する中で、ヤスくんの抱負は、ひとつプカプカと浮いていました。
思えば、昔からヤスくんの発言は少し共感しづらいところがありました。有名な「えら呼吸をしたい」もそうです。ただ、これは、海が好きなヤスくんの望みとして、とくべつ素っ頓狂だとは思いませんでした(人が望むものとしては不思議ちゃんの領域だとは思いますが)。
トラックはどうでしょう。あれから考えてはいますが、なぜあなたがトラックを引きたいと言ったのかは、あまりよくわかりません。
ヤスくんはこうも言っていますね。
「お仕事じゃなくプライベートでやりますよ(笑)」
なぜ。
わたしはプライベートでトラックに引く人に出会ったことはありません。お仕事の方がまだトラックを引く可能性は高いんじゃないかなぁと思います。もしかしたらなにかのメタファーなのかもしれない。自分に課された重荷を、限界まで引っ張っていきたいということなのかもしれない。プライベートで…?
かなり斜め上の方向からやってきたヤスくんの抱負を見て、わたしは何を思ったか?
「好き」
これはわたしが大好きな安田章大だ!と強く思いました。安定的に裏切ってくれる人が好き。考えもしないことをする人が好き。麻薬的に刺激をくれる人が好き。わたしは何が好きかを見つめるいいきっかけになりました。
ヤスくんはときにとても軽やかに、わたしに幸せや楽しみを与えてくれますね。
こうやって、ヤスくんの発言を「意味がわからないもの」として処理したことを後悔する日も来るかもしれません。あんなこと言わなきゃよかったと思うかもしれません。あなたの言うことややることは、一見「普通」から少しズレているように見え、あとから本意や奥深さを知ることもままあるからです。でも、少なくともいまは、与えられたものに対して脊髄で反応することを許してほしい。深読みや考察には疲れてしまいました。なにより、わたしは、あなたの令和の抱負を見て、とてもとてもワクワクしたんです。
想像もしないことを与えられると、驚きとともになんとも言えない高揚につつまれます。それは、未来への期待でもあります。
年齢を重ね、付き合いが長くなると、想定外のことは減っていきます。未知はだんだん既知になる。まぁもともとこちらが知っていると思ってることなんてほんの一部なんでしょうが、見せようと思ってる一部以外を見ることなんてどうせできません。し、もし見たものがわたしの理想と違っていた場合、わたしはそれを拒否してしまうかもしれない。ほんと、自分勝手でごめんなさい。でも、自分勝手な関係がいちばん心地いいですよね?
少し話はずれましたが、ヤスくんの「トラックを引きたい」は、なんとなくモヤっとした毎日を浮上させる力がありました。4年前、停滞してる(気がしていた)日々を一気に転がしたのもヤスくんの銀髪でしたね。こうやって、刺激があるたびに、ヤスくんを好きな気持ちが新鮮に輝くのだなぁと思います。
ブログ、読み返してみたけど、ヤスくんの髪色が長い間変わらないことを心配している自分に笑いました。全く同じ話をGW中に何度かした気がします。4年前はこんな未来が待っているとは思ってもいませんでしたね。だからこそ、前に進む意義があるってもんだと思います。
なんだかまとまらなくなってきたのでそろそろ終わりますね。
令和の時代に無事トラックを引けることをお祈りしております。
敬具
追伸
7/14から始まるコンサートを心の底から楽しみにしています。こっちも全力で臨むから、本気でいまの関ジャニ∞を見せてください。ひげ、剃ってくれたら嬉しいな。
つな