2019年を振り返る ジャニーズJr.にハマるまで

12月になったので2019年をぼちぼちと振り返って行こうと思います。ここ数年のジャニーズ界隈すなわちジャニオタ界隈は毎日がジェットコースター、心休まる時がまじで全然ないのですが、2019年も同様で、いいことも悪いこともごちゃまぜでぶつけられてるような感覚で過ごしていました。で、そんな2019年避けては通れないことが「ジャニーズJr.の躍進」。私も仕込まれたムーブメントに全力で乗りに行った結果、とてもとても楽しんでしまいました。

 

2018年までの私

長らく関ジャニ∞のオタクをやっていたので最近のジャニーズJr.はほとんどわかりません。関ジャニ∞は特に最近バックにJr.をつけないこともあり、知ってるJr.は関西でいうとWEST世代まで(ベテランとかは逆にわかる)。少クラも関ジャニ∞が出てた頃は見てたよ、J.J.Expressがいた頃くらいかな……ふっか!久しぶり!っていう感覚。
ジャニーズ舞台もほとんど見たことがありません。光一担だったのでかろうじてSHOCKは何度か見てるけど、コウイチとライバル以外はほぼ目に入らず。
Jr.チャンネル開設?へぇーそんなことやってんだ、タッキーがプロデュースしたってどんな曲?あぁ、タッキー日本とか好きそう、っていうのがジャポニカスタイルを初めて見た感想です。ほんと雑だな。
とにかく、それくらいジャニーズJr.に縁遠い生活でした。ていうかJr.界隈ってこわくない?あんまり近づきたくない、ジャニーズの一番濃いところだから…素人が手を出しちゃいけないところだよ…って思ってました。

 

 

はじまりはバーチャルから

個人的な体感としてジャニーズJr.がじわじわと推されてるのを感じたのは2018年11月ごろ。なにわ男子が結成されたくらいですね。大倉くんがプロデュースしているってどんなだーって思ってたんだけど、だからといってとくに興味は出ず。あのときの京セラにもはいってるのにね。「関西ジャニーズJr.にグループができた」ことの重みもあんまりわかってませんでした。そんな中で、ガツーンときたのが、バーチャルジャニーズです。 

daa8tn.hatenablog.com

ジャニーズJr.に興味はないんだけど、ジャニーズの動向には興味があるので、半分冷やかしのような気持ちでみたら、めっちゃめっちゃ面白かった。必然的に中の人にも興味が出て来ます。ポップコーンポーンの丈一郎くん、大きくなったねぇ……という関ジャニ∞担おなじみのリアクションをかましていた2019年2月。
2次元層をひっぱりこんだと名高いバーチャルジャニーズですが、既存ジャニオタにも随分効いたなぁ。

 

 

映画「少年たち」

本当はレディースデーを狙って行こうと思っていたのに、TLのざわつきを察知し、本能的に予定を前倒しにして映画少年たちを見に行ったのが運命の別れ道だったなって今となっては思います。

いや〜〜〜〜〜やばかった。これが一番やばかった。
情緒と論理がわかるところがあまりに少なくて、なんで?って思っていたら終わってしまう映画で、すぐ人が死んだり死ななかったりするし、奈良県との癒着なのか文脈無視して鹿が出てきたりするし、意味を解読すべきなのか、しなくてもいいのか、今までの常識が通じず、頭をなぐられるほどの衝撃ってこういうことなんだ…と呆然とするしかありませんでした。考えるな感じろ!ってこういうことだったのか??毒か薬かわからないけれど、脳に直接刺激がぶっこまれて、とにかく快感だったことは間違いありません。これがジャニーズの醍醐味であり、ジャニーズの本質はここにあるのか……。結局、初めて見てからすぐの応援上映2回、GWに実演上映1回、ヒロム追悼公演1回の計5回見に行きました。実演上映で、実演部分(歌ったり踊ったりのパフォーマンス)が終わったら、お客さんがごそっといなくなったのもいい思い出。なんか、ヒロムが亡くなる前に映画ができてよかったなーとしみじみしちゃいます。円盤も買いました。疲れた時に見ようと思います。
この頃はSixTONESSnowManも半分くらいしかわからなかったんですよね。「あのかっこいい子が松村北斗くんっていうんだね!覚えた!」って言ってた。初々しい感想。

 

 

周りとジャニーズJr.の話をする

GWは会うオタク会うオタクとジャニーズJr.の話をしていた記憶。みんな狂ったように推しグループ解説をしたり、Jr.チャンネルおすすめリストを交換をしたりしていました。それらを片っ端から見てきゃっきゃする日々。各グループの主要動画を一通り見たことでメンバーの名前はほとんど覚えられました。

いくつかグループがあって、「あなたの好きなのはどれ?」って差し出される環境がよかったんだろうなぁ。無意識に、この中で私が好きなのはどれかなぁって思いながら見てました。人は選択肢を与えられると選んでしまうんだな。計算なのか経験なのか、ジャニーズは差し出し方がうまいですよね。

やっぱり一連のムーブメントを通して「みんながハマっていった」ってことが大事だったんだなーって思います。動画だったりエピソードだったりが毎日のように流れてきていたからなぁ。師事する人がいれば履修も早いわけで、目の前にあらわれたおいしそうなものを片っ端からつまんでた日々。おいしそうなもの提供してくれる人がいて、それを見てまた別のものが提供されて…ネットワーク的にどんどん広がっていく感覚がありました。松松の親権問題とか、丁寧に教えてもらえるからさ。怖い。

 

インターネットにある動画たち

令和元年に何言ってんだって感じだけど、YouTubeってほんっっっと便利だね。こんな簡単に公式動画にアクセスできる世界、今までじゃ考えられなかった。数字が可視化されるしんどさはわかるのですが、それ以上に布教ハードルの低さをうらやましく思っています。DVD貸さなくていいんだ、時間を決めてテレビの前に座ってもらわなくていいんだ、URLを送りつけるだけで簡単にかっこいい/かわいい動画を見ることができるなんて、めっちゃめっちゃ画期的。ほんと、画期的のレベルがいつの時代だよって感じですけど、長年ガラパゴスだったわけだから、まぁ文明開化ですよね。あと、YouTubeって寝ながら見られるし、時間は無限に溶けるっていうことも気づく2019年。長い動画だと20分を超えることもあるし、毎週更新されるし、基本的には本人たちしかでないし、下手な地上波30分レギュラー番組よりおいしいのでは?と思ってます。あと定点カメラね!うらやましい!

私は、数あるYouTube動画の中でも、SixTONESの動画「【Mr.ズドンがやって来た】みんなで一緒に楽しもう!!」になぜか激ハマりしてしまい、Mr.ズドンをひたすら見てました。

www.youtube.com

誘ってもらえない不憫な松村北斗、らぶだよ!!!ズドンもそうだけど、他の動画も見て、SixTONES関ジャニ∞みを感じてしまったので、私のジャニーズJr.はSixTONESから始まることとなりました。テンポのいいMC、お互いが斬り合う雰囲気、センスのいい一言、悪ノリでどんどん長くなる流れにとても関ジャニ∞を透かせてしまう。まぁ関ジャニ∞の好きなところとSixTONESの特徴で重複したのがそこってだけなんだろうなぁとは思いますが。関ジャニ∞が好きな人はSnowManが好きっていう言説もよく見たし、私の周りは(YouTubeにチャンネル持ってる中だと)スノストトラに満遍なく散った印象。

 

ISLAND TVも暇なときや気になったものをちょくちょくチェックしたりして。
目が離せなくなった割り箸を食べる矢花くん。7MEN侍気になることが多い。

j-island.net

 

ライブダイジェストが見られるよ!と聞いて、脊髄反射で入会したジャニーズJr.情報局。もうハガキ出さなくていいんだ…といにしえのオタクムーブをかましたのはいいものの、結局ほかの供給が多すぎて全然局動画を見られていません。今年中に動画の公開が終わってしまうそうなので、どこかで時間をとって見たいと思ってはいます。なんとか滑り込みたい。

無料で気軽にサクッと見られる数秒〜数分のISLAND TV、パーソナルな部分や関係性がより見えやすいYouTube、ライブパフォーマンスは有料の局動画でっていう住み分けがめっちゃうまいなーって思ってました。見せるもの見せたいもの見せないもののデザインが優秀。

 

 

テレビとラジオ

なんとなく気になるなって思ったら、手始めにテレビとラジオ(と雑誌)のチェックをするのがオタクのセオリーなので、久しぶりに真面目に少クラを見始めました。私が少クラをちゃんとみていたのって2007年くらいまでなんですけど、コーナーも雰囲気もスタイルもぜんぜん変わってなくてウケました。まだJr.にQやってんだ?

RIDE ON TIMEの存在も結構大きかったな。関ジュ回とSnowMan回で引き摺り込まれたオタクは多かったはず。「裏側」に手伸ばしてしまったことで、いよいよ後にはひけなくなった感。
他にも、「まいジャニ」見始めたり、「パーフェクトワールド」録画して見たり。「恋の病と野郎組」や「簡単なお仕事です。に応募してみた」はまだHDDに眠っているけど、きっとそのうち見ます。らじらーもちょこちょこ聞くようになったし、単発のテレビ出演もわりとこまめに見ていました。調べるJとか、ほんと勢い止まんなかったな。一番印象深かったのは音楽の日の腹筋太鼓でしょうか。神妙な面持ちの先輩方と、腹筋と、太鼓。忘れられません。 

 

 

コンサートと配信 

ISLAND  TVでのコンサート配信スタートもめっちゃ画期的でした。画期的って言いすぎて、いままでどういう世界で生きてたの、、、ってちょっと悲しくなりますね。
配信は、SixTONESのCHANGE THE ERA、たまアリ合同コン、TravisJapan、HiHi JetsSnowManのサマパラ、と、時間があう限り見ました。 500円で覗き見できるのめっちゃ楽しいので、これは全グループでやってほしい。デビュー組にいまさらYouTubeチャンネルを持って欲しいとは思わないのですが、コンサート配信と定点カメラは欲しいと思っています。いや、YouTubeチャンネルもあったら楽しいんだろうけどさ。
私が見た配信、どれも個性があって楽しかったし、それぞれいいところは言いたいんだけど、一番感銘をうけたのはHiHiかも。できることを最大限に活かしつつ、緩急をつけるだけじゃなく、力でねじ伏せていく気概を感じました。猪狩蒼弥の強さにひれ伏した夏だった。あと、はしもっちゃんがひとりぼっちの歯ブラシをうたっていて感動しました。はしもっちゃんはひとりぼっちの歯ブラシを歌うひとだよ。

夏の舞台類は申し込んだけど、まーーなにもとれなかったですね。情報局ってあんまり息しないんだなぁってしみじみした初夏。Jr.舐めてた、ごめん。

そんな局名義が初めて息をしたのがSixTONESのRough xxxxxx、通称ラフスト。初心者丸出しのいい大人が乗り込んだら、若い子たちにバッキバキに殴られるのではと思っていたのですが、ファンも本人たちのパフォーマンスも熟達してて、意外と落ち着いてたので、心置きなく楽しめました。生で見る松村北斗くんは肌がシームレスであまりにえっちなお姉さんだったので動揺しました。あとMCめっちゃ長いね。「俺らMC長いって言われるんだよね」っていうグループはちょこちょこあると思うけど、SixTONESはまじで長い。YouTubeのまんま。

 

ジャニーズJr.8・8祭り〜東京ドームからはじまる〜


Jr.ドームが決まった時のツイート。素顔だったよ!

 

自名義ではチケットはとれず、定価以上やりとりに疲弊していたら詐欺にあうっていうまじ笑えない状況だったのですが、ギリギリに譲っていただく方が現れ、8・8の東京ドームに入ることができました。詐欺の件は、怪しい取引だな……ということは薄々感じながらも欲に抗えなかった結果なので、ジャニオタ1年目かよ…と自分にがっかりしたし、周りにも迷惑をかけたし、本当に反省しました。大切なものを見失わないようにしなくてはいけない。もう大人なのに欲に目が眩んでいる場合じゃないよ。。。

そんなこんなで入った東京ドーム、しょっぱなからムードもへったくれもないセトリで、各グループがオリ曲がんがんぶつけてくるし、演出は出し惜しみないし、アッパーに盛り上がってたらデビュー発表されるし、のえるくんは泣いてるし、ちゃかちゃんは憧れの東京ドームだし、水着少年が水浸しにされるし、あんなコンサートはもうないな…って思います。

朝からグッズに並んだのも久しぶりだったし、とにかく現実味のない1日でした。でもあの1日からいまがつながってるんだもんなぁ。ふしぎ。

オタクをやる上でわりと核になっている「歴史の目撃者になりたい」という気持ちがとても満たされたコンサートでした。今まで見てきたのはせいぜい特定のグループの歴史だったんだけど、今回初めてジャニーズの歴史に触れた感覚があって、本当に行けてよかったなーと思います。やっぱりジャニーズの真髄はジャニーズJr.にあるんだわ。なんかわかんないけどめっちゃテンションあがっちまったし、死ぬほどはしゃいでしまったコンサートでした。感情はぐっちゃぐちゃだったけどね!

 

 

総評

そんなこんなで半年強、なんとなくジャニーズJr.を追いかけてみたのですが、一番よかったのは「自分の成長を実感したこと」でした。学校卒業してから「できるようになってる!」って知覚することあんまりないから、純粋に喜んでしまった。SHOCK申し込みメールの「川島如恵留」「松倉海斗」「松田元太」の文字見て、「全員わかる!!!」ってなったの、結構感動しちゃったんですよね。SHOCKって今までも何回か見てるのに、それまではスルーしちゃってた文字を目で捕まえられるようになったの本当にすごいなって。単純に世界の解像度はあがるし、見えないものは見えるようになるし、それだけでもめっちゃ楽しいんだけど、知らなかったことを知る、知ったことを確認できる、さらに知りたくなるループは想定外の快感でした。

 

2019年のジャニーズJr.の躍進はテレビもラジオも現場もインターネットもフル動員された設計のもと、全力で推し進められていて、少しでも足突っ込んだら最後、あとはベルトコンベアに載せられるが如く、スルスルとファンになってしまっていくような、そんなものでした。そうやってファンがいっぱいうまれて、ファンダムが形成されていって、結果として大きなムーブメントになったなーと。各グループが揃えられ、YouTubeの動画もある程度そろった中で公開された少年たち、Jr.ドームに向けて増えた露出、そしてデビュー発表、各グループのツアーやお仕事、先輩タレントの巻き込み方など、見事にジャニーズの掌で転がされた1年でした。完全なる新規がどれくらいついたのかはわからないけど、既存デビュー組ジャニオタのJr.偏差値は確実に向上したと思います。施策も順番も、すこし違っていたら、ここまでの勢いは出なかったんじゃないかとすら思うけど、どうかな。必ずしもひとつひとつが完璧だったわけでもなく、いびつだったりトラブルもあったりしたけど、来る波乗りこなすのがジャニオタなので、最後に笑えればどれもこれも最高じゃん!ってなれる。習性を利用したかのような怒涛の攻撃でした。やっぱり攻めてなんぼだね。最初は忌避感を示したり違和感を覚えたりしても、楽しかったり強かったりしたらオールオッケーになるんだなということも思いました。エンターテインメントのいいところでもあるし、グロいところでもあるなー。

来年はオリンピックもあるし、どうなるかな。正直ジャニーズJr.の躍進、めっちゃ怖いんですけどね!!「やめてやめてやめて!こわい!」って思う自分と、「あーやっぱり最高だなかっこいい!すき!!」って思う自分がいます。もうみんないい感じになって幸せになってほしい。とりあえず私は自分のキャパがだいたい把握できた(つもりな)ので、健やかに楽しくオタクできたらいいなーと思ってます!

 

現場振り返りに続く。