ジャニヲタが良い双眼鏡を買った夏

この夏、ジャニヲタ三種の神器のひとつである双眼鏡を新調した。

 

今まで使っていた双眼鏡は、ビクセンのアリーナ10倍。

悪い子ではなかったし、大きな不満もなかったんだけど、これで満足していいのかな?という思いはずっとあった。「もう少しお金を出してもう少し本格的な双眼鏡を買ったら、また違った世界が見えてくるんじゃないかなあ」「でも双眼鏡って高いし、どれくらいの費用対効果があるのかもよくわかんないし」なんていうことをむにゃむにゃ考えているうちに次の現場が決まって、そうするとお金もなくなるし、まぁ双眼鏡のことは今度でいいかと後回しにすること数年。運命の日は突然やってきた。7/15の札幌ドーム。一緒にコンサートに入らせてもらったしまこさんの首には燦然と防振双眼鏡が輝いていた。しまこさんの防振を覗かせてもらったら最後、私の愛用していたアリーナちゃんがとてもちんけなものに思えてしまい、寝ても覚めても双眼鏡のことを考えるようになってしまった。

というわけで、双眼鏡を買って使ったお話。

 

前提

関ジャニ∞を追いかけているので、主戦場は各所ドーム。 体感として座席はアリーナ:スタンド:天井が2:2:6くらいだけれどどうでしょう。コンサート中はわりと双眼鏡を覗いている方だと思う。6〜7割くらいは双眼鏡を見ているかな。基本的には自担ロックオンなので、安田担と一緒にはいったら同じ動きをするし、丸山担とはいったら視線がクロスするよ。ただ、ジャニヲタなのでペンラも持ちたいし、うちわも持ちたい。振り付けも一緒におどりたい。手と目がもっとほしい。器用じゃないのでメモはとりません。とれません。

 

お勉強する

札幌から家に帰宅して早速双眼鏡について検索。メーカーサイトやジャニヲタブログを中心に双眼鏡についての知見を深める。双眼鏡愛好家さんのサイトも役に立った。双眼鏡も沼なのかもしれない。
www.ricoh-imaging.co.jp

recreation.pintoru.com

 要は双眼鏡選びって、倍率・口径・明るさ・重さ・視野などのパラメータを調整して自分に最適な1台を見つける作業だ、ということがわかった。というわけで各要素の重要度を検証していく。

倍率はまぁいいとして、口径、明るさも無視できない要素らしい。コンサート会場のような暗い場所では明るさが見えやすさに直結してくる。口径は光を集める対物レンズの大きさで、明るさを知る目安のひとつとなる。双眼鏡に書いてある「●×▲」の「●」が倍率、「▲」が口径を表す。「10×32」は「10倍で32口径」ということ。双眼鏡は倍率があがるほど暗くなる傾向があるので、「10×32」と「8×32」は後者の方が明るい。この辺りはどのページにも書いてあるので、最低限の知識っぽい。

じゃあとにかく口径が大きい方がいいかというと、そういうわけでもない。口径が大きい=レンズが大きい=重い、のだ。口径がでかい双眼鏡は、本体もでかい。私はここが結構気になっていた。双眼鏡はコンサート中2時間首からかけているので、あまり重いと身体がバッキバキになることは容易に想像できる。しまこさんは「体がバキバキになっても自担の顔がいいので大丈夫!」と力強い理論を展開されていたけれど、それでも不安はあった。一方で、しまこさんの言うことも一理あるような気がして、せっかくなんだから多少無理しても明るくて綺麗な双眼鏡を使いたいよなーとも思ったりした。ちなみに口径が大きいと価格もあがります。

また、防振/非防振も考えなくてはいけない。防振は自動で手ブレを制御してくれるので、確かにめっちゃ綺麗なんだけども、その分価格が高い、そして重い。(とにかく重さにビビりまくっていた。)ジャニヲタ界隈では数年前に防振の波がきて、いまは揺り戻しで「別に防振なくてもよくない?」という流れがあるように思う。いい双眼鏡≒防振なのは間違い無いんだけど、本当に必要なのか?は検討する余地あり。

で、最後にいまいちよくわかんない項目として視野とレンズの質。視野も広いにこしたことはないだろうけど、公式HPにのっている数字の差が感じられる効果の差としてどれほど現れてくるのかはピンとこなかった。レンズの質も同様。ただ、一般的に、双眼鏡の質は価格に比例するらしいので、同じスペックなら金額が高い方が"いいもの"ではあるらしい。

 

店にいってみる

下調べをした後、実際にヨドバシカメラに足を運んでみた。お店によっては店員さんが丁寧に解説をしてくれるらしいのだが、私が行った時はまわりに店員さんがいなかったため一人で店頭に置いてある双眼鏡を取っ替え引っ替えするしかなかった。ざんねん。

で、肝心の双眼鏡選びだが、ヨドバシでみても全然わかんねえ……というのが正直なところだった。そもそも店が明るいし、ドームの距離で人が立っているわけではないので、どの双眼鏡をみても、「???」っていう感じ。どれも綺麗にみえる。。。

店に行ってよかったのは、気になっていた重さが確認できたこと。各双眼鏡を上げたり下げたりしながら、これくらいなら持ち続けられるかもという目星がつけられた。

  

条件を絞り込む

インターネットでのお勉強と店頭調査で欲しい双眼鏡の条件を絞り込んだ。

  • 倍率:10倍
  • 口径:32 or 42
  • 重さ:600g以下
  • 防振:なし
  • 金額:35,000円程度
  • その他:amazonで買えること

主戦場がドームなので倍率10倍はほしい。バランスよく扱いやすいのは8倍という説もあるが、「自担の顔を大きくはっきり見たい」ので、10倍は譲れない。口径は大きい方がいいけれど、32でも許容。気になる重さは、ヨドバシで持ってみた感じ、600gが耐えられる最重量だと思った。ついでに、たまたまカードのポイントでamazonギフト券2万円分が手に入ったこともあり、amazonで購入することがマスト条件に食い込んだ。

この条件をもとに、各メーカーサイトを吟味していく。私が比較したメーカーはKOWA、ニコン、Vixen、フジノンの4社。動きのある対象を得意としているメーカーもあれば、天体観測に強いメーカーがあったり、バードウォッチングにおすすめのメーカーがあるといったように、メーカーごとにそれぞれに色があるらしい。私が見るものはアイドルで、動くし走るし踊るし、お星様のようにキラキラしているし、鳥のように歌うので、その辺りはあまり気にしないことにした。

各メーカー倍率や大きさ×ランクで数ライン取り揃えている。気になるものを表にしてまとめ、うんうん唸ること数日。

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※表の数字は間違っているところもあるので、購入する際はきちんと公式サイトで確認することをおすすめします 

 

購入する

ついに購入に成功。

これからお世話になる我が家の愛娘はこちら。じゃじゃーん!

 

Nikon 双眼鏡 モナーク7 10×30 ダハプリズム式 10倍30口径 MONARCH 7 10X30
 

ニコン モナーク1030口径!!!

ニコンはご存知光学機器(レンズとか望遠鏡とかカメラとか)の代表メーカーであり、「光学系一筋」らしい。メーカーは検討要素から除外したとはいえ、光の可能性に挑み続けているという渋い感じも気に入った。

ちなみに、600g以下で絞った結果、42口径の選択肢はほぼなくなった。モナーク7の下位機種であるモナーク542口径はギリギリ600gなので、かなり迷ったが、「双眼鏡の質は金額に比例」という言葉を信じ、モナーク7のレンズの質に賭けることにした。明るさに満足しない可能性もあるが、良いレンズがとにかくなんとかしてくれると期待。「32口径でも明るいですよ」というアドバイスをもらったのも大きかった。

 

使ってみる 

新入りモナーク7は札幌ドーム公演翌週のナゴヤドームでデビューさせた。

やはりとても綺麗で、今まで使っていたビクセンのアリーナと比べても段違いに視界がクリアだった。ブルーレイ画質と評されるのはこういうことか、と思った。目の前の映像が本当に本当に鮮明で綺麗。視力0.7くらいの人がメガネをかけて「見える!」ってなる感じ。輪郭がはっきりとした。倍率は変わらないので、今まで小さかった安田くんが大きく見えるようになったというわけではないが、以前より細かいところまで見ることができた。天井席からもバクステにいる大倉くんのピアスを確認できたのは嬉しかった。明るさも増したので、暗転中もステージで何をしているのかも見える。席が遠いとスタンバイしているのがメンバーなのかダンサーなのかわからないときがあったのだが(私だけだろうか)、そういったこともなくなった。コンサート中にはいってくる情報が増えるので満足度もとびきりあがる。

意外と前の双眼鏡と差を感じたのは視野の広さだった。ビクセンアリーナの見掛視野が50.0度に対して、モナーク760.7度。スタンド正面からバンドをみたとき、アリーナだと誰か1人プラスα程度しか捉えることができないが、モナーク7だとバンドをまるっと見ることができる。さっと覗いた時に、ベースの丸山くんからギターの安田くんまで、きれいに視野におさめることができる。ぼーっと視野全体を捉えることも、動いたときに追うこともしやすいので、とてもよかったと思う。

重さに関しても、モナーク7440g程度ならそこまで負担に思うことはなかった。コンサート中というより移動中にはずしりとカバンの中にある質量を感じたので、これ以上重いとやっぱりつらいかもしれない。逆に言えばリュックを使ったり他の荷物を減らすといった工夫の余地はありそうだった。

 

いい双眼鏡はとにかくストレスが軽減されるんだなと思った。もっと綺麗に見たいのに!というのもストレスだし、細かいところがぼやけるというのもストレス。双眼鏡の質をあげたことで、そういったストレスがすーっとなくなった。とはいえ、魔法の筒ではないので、いい双眼鏡を覗いたところで、対象がいきなりドアップになるとか、目線がもらえるとか、1ミリも姿を逃すことがなくなるとか、そういった驚くべき効果はない。しかし、今まで意識していなかった障壁が取り除かれると、コンサートがより快適になる。そして、一度知ってしまうと、障壁が多い世界には戻れないのだ。

そういう意味では、防振も「手ブレというストレスを取り除くための装置」にすぎない。重い防振を持って、手ブレというストレスが除去された代わりに肩こりというストレスが添付されてしまっては元も子もない気がする。もちろんどちらのストレスがより自分に影響を与えるかは人それぞれ。私は防振なしの双眼鏡を選んだが、わりと揺れるドーム下段にはいったときは、ちょっと防振にすればよかったとは思った。まぁ全てを叶えてくれる双眼鏡はないので仕方がない。もし今後防振双眼鏡を買うことがあったら、12倍くらいのゴリゴリのやつがほしい。

 

双眼鏡を買うということは「自分にとってどういう状態でコンサートに参加するのがベストか」を考えまくることだった。例えば「コンサートは踊りまくりたい!」というのであれば、片手で扱える物の方が良いだろう。ドームより劇場に通うことが多ければ、倍率10倍は不要だとおもう。逆に、野鳥の会並みに双眼鏡ガッツしたいならば、安定感があってしっかり力を発揮してくれるやつが良い。私は、比較的扱いやすくて、比較的明るくて、比較的しっかり見ることのできるバランスの良いタイプに落ち着いた。何かに特化して失敗するのが怖かったのもあるし、自担の姿を凝視することと同じくらい、ペンライトやうちわを振ることも諦められなかったというのもある。

双眼鏡選びは就活に似ている。自分の理想や条件と現状を照らし合わせ、なるべく100点に近い形を選び抜くんだなと思った。(就活とは違い、選ばれるフェーズがないのは良いですね)

 

最後に

双眼鏡に投資するのはとてもコスパがいいと思う。セトリや演出、座席の位置は公演ごとに変わるし当たり外れもあるが、自担の顔がかっこいいのは絶対真理だからだ。いい双眼鏡を買うと、どの席であってもかっこいい顔を拝むことができる。ハズレの席、ハズレのコンサートがなくなる。参加するコンサートの質が向上する。なぜならそこには圧倒的にかっこいい自担がいるから。だから、どこかに投資するならばまず双眼鏡へ!と言いたい。もちろん前述のとおりコンサートに何を求めるか?によるけど、かっこいい顔をみるのはとても良い。みんな、自担の顔すきでしょう?

ただ、こればっかりは体験して見ないとわからない良さでもある。私も隣がしまこさんで(しかもしまこさんのお友達もいい双眼鏡を持っていた)、公演中に貸してもらって初めて買う決心がついた。私と一緒にコンサートにはいることがあれば、どんどん貸すので声かけてほしい……。

昨今では双眼鏡レンタルなんてものもあるみたいなので、こういうのを使って見るのもいいかもしれない。mi-look.jp

私も防振レンタルしてみようかな、と思ってしまうあたり防振への憧れも捨てきれていない。。。

 

 

さいごに、結果的に私の背中をおしてくれたしまこさんの双眼鏡ブログはこちら。

やっぱり体験しないとわからないというのは、そのとおりなんだよな。mgc-tm.hatenablog.com

 

関ジャニ'sエイターテインメントGR8ESTにいってきました(わたしのきもち)

ツアーの感想って結構難しい。公演ごとに思うことはあれど、2ヶ月間の考えたこと感じたことをひとつにまとめるってあんまりうまくいかないことが多い。それでも今回は気持ちを残したほうがいい気がしたので思ったことをとりとめなく書きたいと思う。

 

オーラスが終わってホテルに戻ってきた今思うのは、「無事終わってよかったなぁ」ということ。このツアーは立派に関ジャニ∞のRestartでありRebornでありRedebutだった。

 

札幌公演はとにかく不安だった。始まる前の「どうなっちゃうかわからない」気持ち。なんとかして盛り上げなくてはいけない、絶対失敗してはいけないと思って、久しぶりに強めのエイトコールをした。すばるくんパートがやってくるたびに体が硬くなってしまったし、とにかく緊張と不安が大きかった。わたしたちも、エイトも。そもそも、すばるくんの不在を受け入れるには時間がたってなさすぎて、とても泣いた。ヤスくんの体調にもドキドキした。歩くのもままならないくらいの状態かと思っていたので、ギターを弾く姿にとりあえず安心したのを覚えている。探り探りのツアー始まりではあったけれど、しっかり盛り上がったし、楽しかったし、6人でもやっていけるのかな、という気振りがみえた。

名古屋公演は、札幌を無事終えられたことによる自信からか、幾分かメンバーも力が抜けているように見えた。ヤスくんは名古屋公演をやりきるというのが大きな課題であったようだった。メンバーに「元気?」と聞かれても「そんなに」と答えていた頃。適当に「元気だよ」ということもできるのに、それをしない人なんだよな。

 

daa8tn.hatenablog.com

コンサート終わりにわたしは昂ぶったブログを書いたりした。うるさいオタクなので、髪型とか衣装とかに文句をつけがちなのだけど、気持ちの根っこはこのブログに書いた通りだな、と今も読み返して思う。ヤスくんへの感情のベースは尊敬で、ヤスくんのことは全世界に自慢したくて、それは多少踊れなくてもメガネであっても何も変わらない。安田章大は世界一かっこいい男だよ。

 

名古屋公演から一ヶ月あいての大阪、東京。エイトは1公演ずつ着実にやりきり(台風による延期はあったものの)、少しずつ今のエイトの形をつくっていったようだった。レポを読んでいても、6人の関ジャニ∞を乗りこなせるようになってきていると感じた。

 

そして、ラストの福岡。札幌や名古屋と比べてとても"普通"で、すごくフラットな公演だった。残酷なことだけどわたしも6人の関ジャニ∞に慣れてきているんだなと思った。慣れてきている、というか、いままでの関ジャニ∞とは別物として捉えられるようになっている。大倉くんが最後の挨拶で「なんとかなるもんだな、と思った」というようなことを言っていた。なんとかなっちゃったな、とわたしも思う。あんなに泣いた札幌からまだ2ヶ月しかたっていないのに。会見から半年も経っていないのに。すばるくんのパートを「元すばるくんパート」として受け入れてしまっている。すばるくんいないRemixとして、違和感なく聞いてしまっている。そう思えるくらい6人であることが自然になっていたんだよな。って書いておいてなんだけど、それはやっぱり寂しすぎる。6人が自然だなんて、そんなことは違う。でも、うまく言えないけれど、わたしの中で、わりと整理をつけられてしまったのは嘘ではない。

福岡は必要以上のエモはのっておらず、明るくこざっぱりと前をむいていた。わんわん泣くとか、重い言葉を投げかけられるとか、見ながらオタク号泣とか、そんな展開もあるかなと思っていたんだけど、そういうわけではなかった。わたしはこの5ヶ月をふりかえって涙ぐみはしたけど、前が見えなくなるほどではなかった。ツアーをとおしてしっかり6人のスタートを見せてくれたから、変に悲観的にならずにすんだ。

ヤスくんも名古屋の頃からは比べ物にならないくらい回復していて、本当にうれしい。キュルキュルと笑って、堂々とカメラアピールをしていた。ときにあざとく、ときに天使のように素直で、とてもかわいくてかっこよくて、大好きな姿だった。それを見れただけで福岡にきてよかった。やっぱり自由に表現をしているヤスくんが好きだな。

この数ヶ月で、自分で思っていたより「安田担」であると知った。DDだし箱推し傾向あるしって思ってたけど、どうやらそんなこともないみたい。ヤスくんはあまり波のない人だから、今まで振り回されてると感じたことはなかったけれど、今年はそういうわけにもいかなかったんだよ。ヤスくんの体調にこんなにも自分の気持ちが持っていかれると思わなかったな。安田章大が揺るぎなくいちばんなんだな、って気づいた。いまさらだけど。極端なことをいうと、ヤスくんがいる限り関ジャニ∞が大好きだと思うけれど、そうじゃなくなったときにどう思うかはわからない。それくらいわたしにとって、関ジャニ∞を好きな理由に「安田章大がいること」が含まれているようだ。自担の不調によって実感するとは皮肉なもん。もっとヤスくんのパフォーマンスがみたい。早くヤスくんのクリエイティブに触れたい。これからのヤスくんにも期待しかない。ちなみにそんなヤスくんでもジャニーズを離れたときに追っかけられるかはわからない。そこが愛と呼び切れないところだなーとは思う。

 

 

GR8EST、お疲れ様でした。あっという間の2ヶ月でした。無事完走できて本当によかった。ここから先が勝負だと思っています。これからも最高で最強の男たちでいてください。美味しいご飯たべてね。

関ジャニ∞はいつからハモりだしたのか

 この記事は「第1回関ジャニ∞プレゼン学会―八月のすべてくれないか―」に参加させていただいたものにすこし加筆修正したものです。

 

関ジャニ∞の魅力のひとつに平均的な歌唱力の高さがあげられる。2014年の紅白歌合戦では生歌で「オモイダマ」を披露したが、堂々たる歌唱が褒められているのをいくつも見かけた。そうなんです、うちの子たちってみんな歌がうまくて、何重に重なるハモりも難しいコーラスラインもお手の物なんです!!

ってあれ、関ジャニ∞っていつからハモりだしたんだっけ?

昔はこんなに歌が上手くて音楽に力をいれたグループではなかったはず。デビュー曲「浪速いろは節」も、一部のメンバーは手拍子のみのレコーディングだったと冗談で語っていたことがある。いつの間にか、当たり前のように「ハモる」ようになった彼ら。ハモり始めは、彼ら(もしくは周りの大人)が音楽に熱をいれたタイミングとも重なるのでは?

今回は関ジャニ∞の「ハモり」について少し調べてみたいと思う。

 

関ジャニ∞のハモり曲

まずは関ジャニ∞の曲に対して、どれくらいハモりがはいっているかどうかを確認した。

  •  対象曲は浪速いろは節〜応答セヨの関ジャニ∞が全員で歌っている曲すべて
  • ただしRemixやバージョン違いは除く
  • 「同じ歌詞を違う音程で歌うこと」をハモリとする(フェイクが重なっただけのものはハモりではない)
  • 本人ではないハモりはカウントしない
  • わからなかったものはカウントしない

素人耳なので多少のずれ漏れもあると思うが多めにみてほしい。また、アルバムにもはいっているシングル曲は集計の都合上、二重にカウントされている。

 

 

気になる結果はこちら。

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80%以上の曲にハモりがはいっている!関ジャニ∞ほとんどの曲でハモってんな〜と思っていた感覚はあながち間違いではなかったんだなぁと感心した。ちなみに集計には含まれていないが最新シングルの「ここに」とカップリング「タカラモノ」「All you need is laugh」もばっちりハモりがはいっている。

 

アルバム別にも見てみたい。アルバムに収録されている曲の中でハモりがはいっている曲の割合を調べた。

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FIGHT、JUKE BOXは全曲ハモりが入っている。 関ジャニズム、ジャムも90%を超えるくらい高い。気になるのはPUZZLEからの上昇具合であろう。ズッコケ大脱走ではハモる曲は半数にも満たなかったが、PUZZLEは8割の曲がハモっている。

 

年代別はこちら。こちらにはシングル曲やカップリング曲も含まれている。

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2008年からぐっとあがったハモり曲率は2009年には全体の80%を超え、以降は85%を切ることはない。PUZZLEが発売されたのは2009年4月。2008から2009年のあいだが大きな転換期なのは間違い無いだろう。

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なんとなく納得の並び。(黄色はハモりあり)

単純にハモる曲が増えただけでなく、「このコーラスは本人の声だな」とはっきりわかるようになったのもこの頃。それまではコーラスに加工がかけられて(ふぁさーっとした感じの加工)、「この薄くはいっている高音はヤスくん?」と疑わしい曲も多かったが、 2008年あたりからはっきりと声に主張が出るような録音になっている。同時に本人以外のコーラスは減っている。例えば、2007年発売のイッツマイソウルのサビで鳴っている高音のハモりはおそらく本人たちではないと思う。もしかしたら本人かもしれないが、音量はかなり小さく、注意して聞かないと聞き逃してしまう。楽器と同位置にコーラスがはいっている感じ。一方で、2008年発売の無責任ヒーローは、すぐに「安田くんの声だ!」とわかる上ハモりがはいっている。コーラスの声もきっちりと楽しめるのだ。以降の曲は、ハモりのラインを思い出すことが易しい曲が多くて、それはコーラスが前に出てきているという証でもある。

歌唱力に不安があると加工がかけられることがあると思う。ケロケロボイスは音程の不安定さをごまかすのに向いている。*1歌手を目指す私の友人は「うまく録音したつもりでも、実力が足りないから加工をかけられてしまう」と嘆いていた。関ジャニ∞の歌唱力は2008年にかなり向上したのでは?

 

2008年〜2009年になにがあったのか

実は2008年はリリースが少ない年だった。アルバムもライブDVDも1枚も出ていない。では何をしていたのか?そう、ライブである!(ばばーん!)2007年5月から9月末まで、全都道府県を回るツアー(通称47)を成功させた関ジャニ∞は、勢いそのままライブをしまくっている。47が終わった半年後の2008年ゴールデンウィークには「∞だよ!全員集合」というアリーナツアーを、7月からは地方を中心にまわる「∞だよ!全員集合 夏だツアーだワッハッハー」をとりおこなった。ちなみに不思議とどちらもDVDにはなっていない。

また、合間にはソロコンサートがひっきりなしに行われている時期でもあった。横山くんは2回目のソロコンを2008年の春に実施。安田くんもソロ舞台をおこなった。大倉くんも1月にEndless Shockを経験。村上くんのソロ舞台If orの前身である未定「壱」が始まったのも2008年だった。(未定「壱」はライブではないけれど)昔からライブやソロコンサートは多いグループであったが、この頃はとにかくひっきりなしに「次の現場のお知らせ」が流れてきた記憶がある。そして、渋谷くんがFLAT FIVE FLOWERSの活動を始めたのも2008年だった。FLAT FIVE FLOWERS、通称フラフラをメンバーがどう思っていたかはいろいろと語られてはいるが、良くも悪くも刺激になっていたのではないかと思う。渋谷すばるというボーカリストを客観的に捉えるきっかけにもなっただろうし、その後ろで、横で歌うことを改めて考えることにもつながったはず。2008年、音楽がグループの核になってきた時期といえるだろう。

2007年、2008年とたくさんのステージを経験し、着実に力をつけてきた7人が、実力をぐんとあげた2009年。当たり前のように曲にハモりがはいり、コーラスワークで聴かせられるようになったルーツはやはりライブにあった、というのはドラマチックすぎるだろうか。

 

ハモりの話をもう少し

ちなみに関ジャニ∞が初めてハモった曲(リリース順)は「All of me for you」だった。メロのフレーズに重ねたコーラスが耳に残る。今より甘い声の安田くんの上ハモがキュンとする。反対に一番最近の曲でハモっていないのは「えげつない」である。ラップ対決の性質か、サビも全員ユニゾンでお送りされている。「スペアキー」もハモりがはいっていなかったのは意外だった。バラードだからって必ずしもコーラスを厚くするわけではないらしい。スペアキーの作曲家はマシコタツロウさんで、「さよならはいつも」や「My Last Train」、「cinematic」をつくられた方だが、どれもハモりははいっている。編曲者はおなじみ大西省吾さんで、関ジャニ∞の曲もたくさん手がけられていることからも、作曲家や編曲者の癖でハモりが入っていないわけでは無いようだ。サビなんて今にも下ハモが聞こえてきそうなのに、ユニゾンなのはどういう意図があるんだろうな。

また、リアレンジして再収録されている「BJ」「Heavenly Pshycho」もそれぞれ聴き比べてみた。どちらもコーラスにはほぼ変化がなかった。アレンジによって雰囲気は変わっているし、歌うパートも異なっているのだが、耳に馴染んだフレーズはそのまま残しているらしい。たしかにHeavenly Pshychoの最後、「希望の歌」にラインの異なるコーラスがはいっていたら、かなり違和感を覚える。

 

 

最後に

ほんとは個人に焦点をあてた分析や、安田くんのつくった曲の分析をしたかったのだが、 時間がなくてできなかったのが心残りである。

安田くんは基本的に上ハモを担当することが多い。ピッチの正確さやリードボーカルへの寄り添い方など、隅々にひかる職人技がとても好きだ。私は安田くんのコーラスが好きすぎて「上ハモ最高」といううちわを作って持ったこともある。「コーヒーブレイク」は思いがけないおもしろソングだが、安田くんの高音を堪能するにはこれ以上のものはないとも思う。高すぎてもはや笑ってしまう。理解の範疇を超えたものに出会うときに起こる感情は笑いなんだな、としみじみする。

「ドヤ顔人生」はそんな安田くんの貴重な下ハモが味わえる。わかりにくいけれど、2メロ大倉くんの下ハモをしているのは実は安田くんだ。(コンサートで見て驚いた!)一番声の低い大倉くんの下ハモにあえて安田くんをあててきたセンスに乾杯。まろやかだが核のある低音を出すのだなぁと惚れ惚れしてしまう。そういえば各メンバーの声の高さ(上限)はなんとなくイメージできるが、声の低さ(下限)は知らないかも?どこかで調査した人がいたら教えて欲しい。

 

関ジャニ∞とハモりについての研究は以上とする。8月を関ジャニ∞にあげるきっかけをつくってくれた塩津さんと美雪さんには感謝しかない。次、機会があれば、ぜひ安田章大コーラス大賞を開催できたらな、と思う。

 

*1:もちろんきちんと意図がある場合が多いとは思う