Sexy Zone ライブツアー 2022 ザ・アリーナ、楽しかった!

Sexy Zone ライブツアー2022 ザ・アリーナ、お疲れ様でした!ぼんやりしていたらオーラスから1ヶ月経ってしまいました。ザ・アリーナに熱狂していた夏、24時間テレビや新曲リリースの露出ラッシュが終わって、なんだか寂しさも感じる今日この頃。夏のコンサートは刹那感が強くなりますね。

 

それにしても、楽しいコンサートだったな〜〜〜〜!ザ・アリーナはとにかく「楽しい」コンサートでした。とてもとても楽しかった!

 

そもそも、「ザ・ハイライト」は夏に出たアルバムで夏の曲も収録されてますが、オシャレでチルくてアーバンでかっこいい曲が多い。本人たちも、地味(意訳)だと言っていたと思います。

Sexy Zoneの夏の解釈ってオシャレでチルくてアーバンなんだな、海辺でタオル振り回して俺!俺!俺!俺!ではないんだな、生粋のシティボーイの夏ってこんな感じなんだな、ということは、コンサートもきっと夕暮れにたゆたう感じなんだろうな〜〜〜〜と想像していたんですよね。

 

 

そしたら全然違った!まじかよ!

ゴリゴリのバラエティコンサートで、全力で楽しませようという気概を感じるコンサートだったんです。だから、全力で楽しんだ。あぁ楽しかった。楽しかったな〜〜〜〜。

 

 

なんでそんなに楽しかったかというと、まず、とにかく、コーナーが多い。

歌ありダンスあり裸ジャケットありアイドルパロあり女装あり水ありスーツメガネあり変身シーンありクラップゲームありシャボン玉ありなんでもあり!ジャニーズのコンサートはただでさえ見せ場が多いですが、ザ・アリーナは各コーナーがだいたい1〜3曲で構成され、場面がどんどん変わっていくので、「怒涛…」です。考える余地がない、考える必要がない。

まるでテレビのバラエティを見ているみたいでした。「テレビ」はかなり強く意識されていて、映像や演出にも取り入れられていましたが、もう一つ上のレイヤーでテレビ感を感じました。メタ的に重なるテレビという階層…

 

で、この怒涛のコーナーが、とてもシームレスに繋がっているところが、Sexy Zoneのコンサートのうまさであり、こだわりなのではないかと思います。

例えば、80年代アイドルパロ(タンクトップ、短パン、靴下)から次のコーナー(裸ギラギラジャケット)へ移るときは、舞台裏の生着替えをカウントダウン付で中継。メンバーがわーわー言いながら着替える様子、カメラを鏡がわりにしてパールネックレスをつける様、たまのパンティータイム…1分半程度の転換もアドリブコーナーにして一つの山にできるんだなと感心しました。

他にも、映像だったり、舞台上の生着替えだったり、レーザーだったり、クラップからのアカペラインだったり、一瞬も飽きさせることなく不自然な場面もなく繋がっていたのが見事でした。女性アイドル→煙につつまれる→夢!?→スーツで仕事の流れも良かったな。ストーリーの繋げ方に職人菊池の腕をみましたね。

そういえば、今回のツアーはJr.、ダンサー、ソロ曲、ユニット曲なしの純度100%Sexy Zoneだったにも関わらず、メンバー半分ずつ着替えにいくようなことがなく、メンバーの衣装が常に揃っていたのも、結構すごいことなのではないでしょうか。

 

コンサート全体を通して80〜90年代が通底していたのも見やすくて好きでした。開演前BGMに当時の洋楽が使われているなど、コンセプトがかなりしっかりしていました。そして、各所に出てくるシソンヌ長谷川さん(ありがとうございます)。まさか令和レトロとシソンヌ長谷川で2時間を貫くとは…

少し細かい話で、同じような感想を持っている方もちらほら見受けられましたが、1曲目SUMMER FEVER「終わらない夢を見たい」で始まり、Dream「夢みたいに消えてOk?」で終わる流れも粋でした。全体を通して、夢と現実を行き来しながら、夢みたいな時間の煌めきをつくりだすアイドルが、現実を一緒に生き抜いて行こうと日常の支えになってくれる覚悟を語ってくれるのにはグッときました。アイドルの解釈がForever Goldなのも良かったな……ハイライトは一瞬だけどForeverに輝くものなの……

 

そもそも私はSexy Zoneの「うまい」コンサートに唸ることが多くて、ハマった理由の一つだったりしたんですが、一方で、伝わりづらいというか、万人がそこを褒めるわけではないとも思っています。

例えば、2019年に行われたPAGESの、曲が終わる→上からジャケットが降りてくる→次の曲へ という流れに、こんなにコスパのいい場面転換あるんだ!?こんなに少しのことでガラッと空気を変えられることってあるんだ!?こういう小さな工夫の積み重ねでコンサートの質があがるんだ!?といたく感動したのですが、コンサートにおけるクライマックスでもないし、おそらく本人たちにとっても特別に力をいれた演出ではなかったはず。仮に、ジャニーズのコンサート未経験の友人を連れて行ったとして、終演後に「あそこよかったよね?」と言っても、おそらく記憶に残ってはいないでしょう。

歌詞が紡ぎ出す世界を繋ぐような曲の組み合わせも、わかってるファン向けだなぁとも思います。(というか私はあまり歌詞を読まないので、気づかないことも正直多い)。

 

ザ・アリーナは、そんなSexy Zoneコンサート特有の丁寧に魅せる部分に、わかりやすい大胆な構成が乗っかっていました。言い方が難しいですが、今まではやや閉じていた世界が、開かれたものになっていると感じました。怒涛のコーナーで飽きさせず、各コーナーのつながりはシームレスで違和感がなく、全体を通したコンセプトとアイコンが効いていて、要素が多い割にばらつきがない。大衆受けの土台に繊細の積み重ねがある、とても完成度の高いものに進化しているなぁと感じました。そして、そういうSexy Zoneのコンサートがやっぱり大好きだなぁと思いました。

 

なんというか、明確な見せたいもの、やりたいことを、ただ浴びて最高〜〜〜〜!って喜ぶのは、幸せでした。何回も言うけど、本当に楽しかったんだよな〜〜〜〜!!!

 

 

というわけで、願うは、ひとつだけです。

 

 

 

きちんと円盤化してください!!!!!!

 

 

 

 

そして、ドームツアーもとても楽しみです。