3連休の最終日、うだるような暑さの中、ふらっと街に買い物に出た。お目当ては今週末にせまった「関ジャニ∞リサイタル お前のハートをつかんだる」に着ていく服を手に入れるためだ。わざわざコンサートに着ていく服?これだからジャニヲタは…と言いたい気持ちもわかるがまぁ聞いてほしい。というのもここ数年、わたしはコンサート(現場)に何を着ていけばいいのかよくわからなくなっているのだ。
当たり前だが、ファンの服装は様々だ。もちろん普通の(?)格好の方々が多数なのだが、本物と見間違うような衣装を手作りされる方もいらっしゃれば、浴衣やサンタといった季節感あふれるコスプレをされる方々もいる。最近多いのは双子コーデというのか、それぞれの担当のメンバーカラーに身を包みお揃いの格好の若い子たちか。
それぞれがそれぞれの戦闘服という感じがして、見ているだけでも楽しいし、気分があがる。
関ジャニ∞はメンバーカラーを前面に押し出しているグループなので、メンバーカラーを身につける人が特に多い印象がある。カジュアルに見えてもメンバーカラーの洋服や、小物を身につける。なんならそれがデフォルトなのではないかと思っている。
そういうわけで、わたしも基本的には担当の安田さんのカラーである青色の服を着ていくことが多い。
のだけれども。
ここ数年、それがなんだかこっぱずかしくなってきたのだ。
高校生の頃はよかった。派手ではないがそれなりに、「関ジャニ∞の安田さんが好きなのだろうな」という格好で街を歩けた。それが、成人してしばらくたった昨今は妙に落ち着かないのだ。この、こっぱずかしい理由を少し考えてみる。
- あの人、いい年してジャニーズ好きなんだと思われる恥ずかしさ(ジャニヲタ以外の目線)
- あの人、いい年してコンサートにそんな気合いいれてるんだと思われる恥ずかしさ(ジャニヲタの目線)
- あの人、(あの席で)ファンサでももらえると思ってんの?という気まずさ(ジャニヲタの目線)
外部の目線が気になるのはもちろんだが、それ以上に、ジャニヲタの方々から、「初心者ジャニヲタ」とみられることへの抵抗が自分の中にあるのかもしれない。いや、全然初心者ジャニヲタで結構だし、初心者だからといって殺られるほどジャニヲタの世界は殺伐としてないことはわかっているつもりなんだけど。「コンサート1回1回にそんな気合いいれちゃうんだ?」「メンバーカラー着てたらメンバーに手でも降ってもらえると思った?(笑)」とか言われたらなんとなく癪だ。もちろんそんな人いないことは重々承知している。逆に「コンサートなんてライフワークの一部ですけど?」みたいなのがかっこいいという価値観もわたしの中にあったりもする。メンタルが中学生みたいだ。
それならば普通の格好でいけばいいじゃん?自分が一番すきな服でいけばいいじゃん?って話だが、性根がジャニヲタで青春がメンバーカラーだったからか、どうしてもなんとなく「もったいない」気持ちになるのだ。何がもったないんだか。あわよくばファンサを、という気持ちがないわけではないが、もちろんコンサートに行く目的がそれではないし、気持ちの中心もファンさではない。それでもやはりメンバーカラーを身につけて、わたしは安田担だと主張したい。いったい誰に向けての主張なんだ。
じゃあじゃあ初心者だと思われないような、ガッツガツの青色で堂々と社会を歩けばいい!という気もするのだが、それはそれで、一つ目のジャニヲタ以外の目線が気になってしまう。
結局どこにも振り切れずうじうじと悩んだあげく、中途半端な青色を身にまとうことになる。なんか年を経るごとに変なこじらせ方してるな、と自分でも思う。
でもみなさん、どうしてるんですかね。
せめて一緒に行ってくれる方とかお会いしてお話する方がいれば心強いのだが、1人参戦がデフォルトとなった今、細かい武装を必要としてしまっているのだ。同様の問題が、「手作りうちわ」にも現れていて、わたしは毎公演手作りうちわを持っていくかどうかを悩んでいる。持ちたいんだけど、なんか恥ずかしい。この席で持つのはどうなんだ。この歳で持つのはどうなんだ。でも長年、左手にうちわ、右手にペンライトでやってきたスタイルを変えるものなんだか落ち着かないし。
正解はない、というか、ほんと、なんでもいいので、わたしの中で気持ちの整理さえつけばこの問題は綺麗に解消されるのだ。でもそれまでは、きっとうじうじと悩み続けるのだ。
ちなみに、しばらく街を徘徊し、いい感じの青いTシャツをセール2000円で手に入れた。気合いが入ってるんだかなんなんだか。