やっぱり結局ファンってなんだ? 2018年に思いを馳せて年末に感じたこと

2018年は結構しんどい年だったなー。年明けからジャニーズ各グループではいろんなことがありすぎて、その度に落ち込んだり、悲しくなったりした。まるで2018年の漢字は「減」だねって笑ってみようとしたけど、全然笑えない。一個一個のつらいことが重なった結果、漠然とした未来がすでに暗く見えることにも暗澹たる気持ちになった。 King&Princeのデビューとか、嵐のスワロフスキー200万個とか、きらびやかなニュースもあったんだけど、でもやっぱりつらかったよな。今はただ、1年間お疲れ様でしたって労いながら温かいお茶でも飲みたい。

 

いろんなことがあるたびに、ファンってなんだろ、って感じた。

わかってるつもりだったけど、ファンって無力なんだなと思った。ファンがどんなに叫んだって、アイドル側が決めたことを覆すことはできない。基本的にはすべて事後報告。そりゃそうなんだけど、決まったことが突然知らされるたびに、わたしはなにもできなかったんだなぁと脱力してしまう。そもそもファンに見えている世界なんて本当にちっぽけな一部だ。安田くんが手術をしたことは1年以上ファンには知らされていなかった。今回はたまたま目に見える形で仕事に影響がでることになったので、病名まで発表されたけれど、そうじゃなければ、これからもずっと知らされることはなかったんだろう。それが悪いわけではないし、全部見せて欲しいわけでもないんだけど。

ファンの存在が迷惑なのかな、と思うこともあった。大倉くんが一部のファンの行為に対して、web連載ではっきりとした苦言を呈した。「普通の人に戻る方がよっぽど楽」とまで言いっていた。アイドルを辞めることで周りやファンがどう思うか、どういう動きがあるのかを数カ月以内にリアルに感じたであろう人が、アイドルを辞めることを示唆したことがとてもショックだった。相当ひどいことが行われていたのだろう。そこまで言わせてしまったことに心が痛んだ。翌週、錦戸くんも同連載で、何も変わらない現状に怒っていた。他のジャニーズ現場でもファンの行動で公共交通機関に支障が出たりしたこともあったし、そういったファンの行動に対してアイドルたちははっきりとやめて欲しいと訴えてきた。明らかな迷惑行為に関しては、正直わたしにはどうしようもないので、事務所か警察か、もっと大きな力がなんとかしてくれよとしか思えないのだが、それでも好きな人を傷つけているのが自分と同じ属性である「ファン」ということに、やはり暗い気持ちになった。わかりやすい迷惑行為でなくとも、「ファンが悲しむから結婚しない」「本当は子どもが欲しいが、今は結婚できない」という発言を聞くたびに、本人が人生で成し遂げたいことを、妨げているのはわたしたちファンなのでは?なんでうまくいかないんだろう?と苦しくなったりした。

それでいて、アイドルたちは「ファンのみなさんのおかげで」「ファンに支えられて」とたくさん言ってくれる。つらいことがあるたびに、まず、ファンのことに言及してくれる。先日放送された金スマでも、「ファンのために生きてるわけじゃないから」といった大竹しのぶさんの言葉を遮ってまで、中居くんは「ファンの子は大事」と言っていた。きっとそれらの言葉は嘘ではないのだと思う。事実、ファンがいないとアイドルは成立しない。

とある側面からみたファンへの言葉、ファンを形容する言葉としてどれも全く間違っていない。それゆえ整合性がとれないことにわたしは結構混乱した。それなりにしんどくなった。そもそもファンっていっても構成している人は多種多様で、ファン同士でも地雷がばんばんある。だからファンとアイドルを綺麗な式にすることはできないのはわかっている。概念のようで集合体だし。それでももう少しシンプルな関係性になれればいいのにって感じていた。

で、いまのところ、ファンとアイドルは、堂本剛さんが、「勝手同士でいたい」と言っていたのが一番しっくりきている。小説家の朝井リョウさんが、自身のラジオリスナーのことを「部外者」と呼ぼうとしていた。(それはあんまりだということで最終的には「パトロン」になった。)朝井さん曰く「自分たちには直接関係のない人たち」ということで、部外者。でも部外者でなにがいけないの?という言い草だった。勝手同士、というのも、部外者と同じニュアンスではないかな。お互い干渉せず、依存せず。あくまでも部外者として。これが理想なんじゃないのかなぁとぼんやり思っている。

例えば、わたしは酒の席では「自担が誰と結婚したら嫌か」という下品な話題を楽しむけれど、自担は好きなタイミングで好きな人と結婚してくれたらいい。実際に結婚したら結構悲しむと思うけど、そんなこと気にせず、人生を楽しんでくれたらいい。でも、結婚してハッピーな気持ちをばら撒きすぎると、コンサートの空気感がえらいことになる可能性はあるし、直接的に仕事が減る可能性もなくはないのだから、その辺はバランスをとった方がいいと思う。こちらも、なかなか感情のコントロールは難しいし。結婚に限らず、大きなことから小さなことまでわたしはアイドルに対して好きなことをやいやい言うけれど、アイドルはあんまり気にしないでほしい。代わりに、わたしが好きなことを言うことに対しても、あんまり何も言わないでほしい。そんなにひどいことは言わないと思うので。お互い不干渉でいきましょう?

全然別の世界で生きている二者がたまにぶつかる場所として、コンサートや、舞台や、楽曲や、その他もろもろのエンターテイメントがある。お互い、全力でその場を楽しめたら、これ以上幸せなことはないと思う。

 

っていうのを、2018年現場まとめの前段に書こうと思っていたのですが、思った以上に長くなってしまったので、現場まとめは次にします。

 

 

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